【これからの見通し】中東リスクの一服受けたドル売り圧力の継続性を探る、株式動向も波乱含み
【これからの見通し】中東リスクの一服受けたドル売り圧力の継続性を探る、株式動向も波乱含み
先週末には、米国とイランの双方の攻撃停止が確認され、仲介国による協議再開期待が広がった。週明けのマーケットではNY原油先物が先週末の90ドル台から一気に83ドル台まで急落して取引を開始した。その後も85ドル台では上値を抑えられている。
為替市場ではドル売りが優勢になっている。有事のドル買いに巻き戻しが入ったほか、インフレ警戒が緩和されたことが欧州通貨買いにつながる面も加わっている。ドル円が163円台後半から163.50割れまで下落する一方で、ユーロドルは1.13台後半から1.14台乗せへ、ポンドドルは1.33台前半から1.33台後半へと上昇している。クロス円ではユーロ円が買われ、ポンド円は一瞬下落したあとは上昇に転じている。
この後の海外市場でも、中東情勢に関する続報、原油相場動向などをウォッチしつつ、ドル安の進展度合いをにらむ展開となりそうだ。また、今週は日米英など主要中銀の金融政策発表が控えており、事前のポジション調整が入りやすいタイミングである点も指摘されよう。
経済指標発表予定は、ドイツIfo景況感指数(7月)、ユーロ圏マネーサプライM3(6月)、香港貿易収支(6月)、メキシコ貿易収支(6月)、米耐久財受注(速報値)(6月)など。ドイツIfo景況感指数の市場予想は86.0と前回85.6からの改善が見込まれている。米耐久財受注速報値の市場予想は前月比+1.8%と前回の-4.5%からの回復が見込まれている。
発言イベント関連では、米FRBがブラックアウト期間に入っており、金融政策に関する手掛かりに欠けた状態となっている。NY市場では米2年債入札(690億ドル)、米5年債入札(700億ドル)などが実施される予定。
また、アジア市場では中国半導体メモリ最大手「CXMT」上海証券取引所への上場が話題となっていた。IPO価格(8.66元)比472%急騰して始まり、その後も一時500%高となった。時価総額が上場初日に中国本土企業首位に浮上した。一時ライバル企業株が下落するなど、半導体株をめぐっては引き続きボラティリティーの高い状況が続いている。指数に与える影響も大きいことから、リスク動向の変化を通じて為替相場が揺れ動く可能性も想定しておきたい。今週は、マイクロソフト、メタ、アップル、アマゾンなどの米巨大IT企業決算も控えており、連日緊張度の高い市場が続きそうだ。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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