ユーロドル、1.15ドルを割り込む 6日続落=NY為替
きょうもユーロドルは売りが続き、サポートとして意識された1.15ドルを割り込んでいる。本日で6日続落。ECBの利下げサイクルはすでに終了する中、ドルがユーロドルのドライバーとなっているが、ドル高が続いており、ユーロドルを押し下げる動きが続いている。一方、ユーロ円はドル円とともに戻り売りに押され、180円を割り込む場面も見られた。
本日は11月調査のユーロ圏PMI速報値が発表になっていたが、製造業が再び50を割り込んでいた一方、サービス業は予想を上回るなど、複雑な状況を示している。エコノミストは「全体的には上向きを示しているが、過去のサイクルで経済回復の原動力となった製造業部門はまだ勢いを得ていない」と指摘。ただ、来年初からドイツで予想される財政刺激策が状況をいくらか明るくする可能性はあるとも付け加えている。
また、ECBがこの日、第3四半期のユーロ圏の妥結賃金を公表。前年比1.9%上昇となり、第2四半期の4.0%から大幅に減速し、予想も下回った。賃金の伸び減速が確認されており、ECBが言及している「根強いサービスインフレは緩和する」との見通しを裏付ける結果となった。
EUR/USD 1.1504 EUR/JPY 180.11 EUR/GBP 0.8783
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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