ドル円、154円台前半の狭い範囲での取引=NY為替序盤
きょうのドル円は154円台前半の狭い範囲での取引に終始している。先週までの流れは継続しており、急速な上げは一服しているものの高値圏での推移は継続。155円台を視野に入れている。
ドル高の動きもドル円を下支えしている。先週のFOMCを通過して、市場は12月利下げ期待を後退させている。FOMC委員の発言も複数伝わっており、先週の利下げには積極的ではなかったなど、12月利下げに慎重姿勢を示している委員が多い。
米政府機関閉鎖がいまだ続く中、米経済指標の発表がない中、雇用の冷え込みは認識しているものの、根強い高インフレが、利下げに向けたFOMC委員の意識を慎重にしているようだ。
一方、日銀も追加利上げに慎重姿勢を示す中、日米金利差の縮小は想定よりも緩やかとの観測から、円キャリートレード加速への期待感は高い。ドル円は、上値では利益確定売りも出ているようだが、下値での押し目買いも断続的に入るようだ。
このあと日本時間0時に10月のISM製造業景気指数が発表される。予想は49.5と前回から若干の上昇が見込まれている。
なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていない。
3日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。