ポンド、長期国債利回りとの正の相関が低下=NY為替
きょうのポンドドルは動意薄の展開が見られており、1.34ドル台前半での振幅が続いている。21日線付近での推移が続いており、次の展開待ちの雰囲気となっている。一方、ポンド円は202円台前半で推移。21日線の上での推移が続いており、上向きのトレンドは維持されているものの調整の動きが続いている。
ストラテジストからは、ポンドは英国債利回りとの正の相関が低下しており、相対的に高い英国債利回りがポンドを支えることができていないという。11月26日の秋季予算案の発表を前に英財政への懸念が高まる中、相対的に高い英国債利回りがポンドを支えることができていないとの指摘が出ている。トラス元首相の退陣直前の数週間以来となる市場の力学の再来を示しているという。トラス元首相が、裏付けのない減税案を発表したことで2022年に市場を混乱させた。
為替市場ではポンドに対して弱気なポジションが取られているが、秋季予算案で資金調達ギャップがより小さく、かつ歳出削減を優先する姿勢が示されれば、ポンドは強含む可能性があるという。
GBP/USD 1.3421 GBP/JPY 202.08 EUR/GBP 0.8686
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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