ユーロ、安定取り戻す 仏首相の不信任否決 ひとまず難局を乗り切る=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル安の動きが優勢となっており、ユーロドルは1.16ドル台後半まで上昇している。本日の上げで100日線を回復しており、1.1695ドル付近に来ている21日線をうかがう展開が見られている。一方、ユーロ円は伸び悩んでいるものの、176円台はかろうじて維持。ドル円は先ほどから150円台に再び下落しているものの、ドル円に比べれば下げは小さいようだ。
本日、ルコルニュ仏首相に対する2件の不信任動議が提出され、否決された。首相は、左派の社会党の支持を得るために年金制度改革を凍結すると発表し、本日の信任投票を乗り切っている。
「短期的にユーロとフランス国債にとって好材料と受け止められているが、長期的には年金制度改革の撤回により財政再建がより困難になる」との声も多い。ただ、ユーロは引き続き国債市場の動向に左右される中、10年物のフランス国債とドイツ国債の利回り格差も縮小しており、ひとまずユーロは安定を取り戻している模様。
EUR/USD 1.1678 EUR/JPY 176.06 EUR/GBP 0.8693
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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