フランス政治情勢、ユーロへの影響は限定的か=NY為替
きょうの為替市場はドル高が優勢となる中、ユーロドルは1.16ドル台半ばに下落。21日線を下放れる展開が見られているが、目先は100日線が1.1625ドル付近に来ており、下値メドとして意識される。
フランスの政治リスクが再び浮上していることで、投資家がユーロ上昇への賭けを縮小している可能性は高い。しかし、ユーロへの影響は抑制されたものに留まるはずだとの指摘も出ている。市場は政治危機を見ているが、債務不履行の脅威までは認識していない。また、例え債務不履行が視野に入ったとしても、ECBがその前に支援を提供することが想定されるという。
さらに、ユーロ圏全体では経常収支が黒字であることから、フランス国内のファンダメンタルズ悪化から、ユーロをある程度保護するはずだとも述べている。ただ、投資家がドルショートを解消する可能性はあることから、短期的にユーロドルは下値を模索する余地はあると見ているという。
EUR/USD 1.1665 EUR/JPY 176.30 EUR/GBP 0.8681
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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