アジア株 米が対中圧力強化 香港はあすの米BLS改定を警戒 ベッセントは80万人減見込む
アジア株 米が対中圧力強化 香港はあすの米BLS改定を警戒 ベッセントは80万人減見込む
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 25502.07(+84.09 +0.33%)
中国上海総合指数 3818.82(+6.31 +0.17%)
台湾加権指数 24632.73(+138.15 +0.56%)
韓国総合株価指数 3208.79(+3.67 +0.11%)
豪ASX200指数 8843.10(-28.13 -0.32%)
インドSENSEX30種 80872.00(+161.24 +0.20%)
アジア株は豪州を除いて上昇。
香港株は小幅続伸、米利下げ期待が支え。香港は金融政策を米国に連動させているため、9月米50bp利下げ期待が高まれば香港の9月基準金利50bp引き下げの期待も高まる。8月の米雇用者数は予想を大きく下回り失業率は4年ぶり高水準となった。弱い雇用統計で米利下げ期待が高まっていると同時に景気減速が警戒されている。
あすは米労働省労働統計局(BLS)の雇用者数年次改定(2024年4月-2025年3月)が公表される。市場では40万人から68万人の下方修正が予想されている。ゴールドマンサックスは最大で2010年以来最大となる95万人減少の可能性があるとしている。ベッセント米財務長官は80万人減少と見ている。雇用者数が下方修正なら利下げ期待で株価は上昇するが、大幅な下方修正となれば景気減速懸念からリスク回避で株価は下落するだろう。
上海株は小幅続伸。中国財政部と金融政策担当者が“ 異例”の会合を開催したとの報告を受け、当局が近く支援策を打ち出すとの期待が広がっている。中国財政部は先週、財政政策と金融政策を強化するために会議を開催したと発表した。
一方で米中対立は懸念される。ロシアが前週末にウクライナに過去最大規模の空爆を実施したことで、トランプ米政権はロシアに追加制裁、ロシア原油を購入している国に新たに制裁を科す準備をしている。欧州連合に対して対中圧力を強化するよう求めている。きょう日本時間21時にBRICS首脳電話会議が開催され、中国習近平国家主席が演説を行う予定。
インド株は上昇、米印対立懸念が緩和している。トランプ米大統領はモディ首相は友人であり続けるだろう、米国とインドは特別な関係にある。心配することはないと述べた。モディ首相もトランプ氏の印米関係に対する前向きな評価に感謝すると述べた。

執筆者 : MINKABU PRESS
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