小動き、この後の米指標発表や明日の米雇用統計待ちに ドル円148円台前半=ロンドン為替概況
小動き、この後の米指標発表や明日の米雇用統計待ちに ドル円148円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、小動き。週前半に警戒感を高めた各国長期債利回り上昇の動きは次第に落ち着いてきている。きょうは英米長期債利回りは低下している。欧州株や米株先物・時間外取引は概ねプラス圏で落ち着いた値動き。為替市場ではややドルが買い戻されている。ドル円は148円台前半で底堅く推移。ユーロドルは1.16台後半から前半へと小安く推移。一方、ポンドドルは英長期債利回り低下とともに1.34台前半から半ばへと小高く推移している。クロス円はユーロ円が172円台後半での揉み合い、ポンド円が199円台前半から半ばで小高い動き。原油・金相場が調整売りに押されており、豪ドルなど資源国通貨はやや上値を抑えられている。このあとのADP雇用統計や新規失業保管申請件数、ISM非製造業景気指数など一連の米経済指標待ちになっている。あすに注目の米雇用統計発表を控えていることも様子見ムードを広げているようだ。
ドル円は148円台前半での取引。東京午前に一時147.80付近まで下押しも、すぐに148円台に戻した。その後は148円台で前日NY終値148.10レベルを上回る水準で揉み合っている。ロンドン序盤には148.41付近に高値を伸ばした。米債や英債利回りは低下しており、財政などをめぐる市場の不透明感は一服している。欧州株や米株先物・時間外取引は概ねプラス圏で推移している。
ユーロドルは1.16台半ばでの取引。東京午前の1.1669付近を高値にその後は上値を抑えられている。ロンドン序盤には1.1640付近まで下押しされた。やや上値重くも、狭いレンジ取引となっている。ユーロ円は東京午前の172.46付近を安値に、ロンドン序盤には172.93付近まで買われた。その後は前日終値172.71付近での揉み合いに落ち着いている。対ポンドではロンドン時間に入ってからユーロは軟調に推移している。
ポンドドルは1.34台半ばでの取引。東京市場では1.3440付近から1.3417付近へと小安く推移したが、ロンドン時間に入ると1.3459付近まで高値を伸ばしている。英30年債利回りが低下したことが、市場に安心感を広げている。ポンド円は東京午前の198.78付近を安値に買われている。ロンドン午前には199.49付近に高値を伸ばしている。ユーロポンドは0.8681から0.8660付近へと下落しており、ユーロ売り・ポンド買いが優勢。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。