東京株式(大引け)=729円高と急反発、GDP堅調で再び最高値を更新
15日の東京株式市場で日経平均株価は急反発。朝方に発表された4~6月期国内総生産(GDP)が堅調だったほか円安も追い風となり、日経平均株価は2日ぶりに史上最高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前日比729円05銭高の4万3378円31銭。プライム市場の売買高概算は21億6544万株。売買代金概算は5兆6113億円となった。値上がり銘柄数は853と全体の約52%、値下がり銘柄数は703、変わらずは66銘柄だった。
前日の米株式市場では、米7月卸売物価指数(PPI)の上昇率が予想を上回ったことなどが警戒され、NYダウは11ドル安と小幅反落した。ただ、日経平均株価は値頃感からの買いも流入し217円高でスタート。寄り前に内閣府が発表した4~6月期GDPは実質の年率換算で1.0%増と市場予想(0.4%)を上回ったことも好感された。また、1ドル=147円台前半へ円安が進行したことも追い風となった。前場は4万3000円ラインを意識する場面があったが、後場に入ると一気に上値を切り上げ上昇幅は700円を超えた。結局、日経平均株価は13日につけた終値ベースの最高値(4万3274円67銭)を2日ぶりに更新。TOPIXも最高値に上昇した。半導体関連などハイテク株や大手銀行、電線など主力株に買いが流入した。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>が連日の上昇で最高値を更新したほか、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が高い。堅調なGDPが好感され三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が最高値に買われ三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが上昇。フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が上昇し、サンリオ<8136>やソニーグループ<6758>、ファーストリテイリング<9983>も値を上げた。
半面、今期業績予想の下方修正を発表した電通グループ<4324>が急落し、川崎重工業<7012>やSCREENホールディングス<7735>、LINEヤフー<4689>が安い。三菱電機<6503>が値を下げ、クレディセゾン<8253>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>、ニトリホールディングス<9843>、花王<4452>が軟調だった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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