【これからの見通し】米雇用統計後のドル安水準で一進一退の一週間、週末も状況に大きな変化なしか
【これからの見通し】米雇用統計後のドル安水準で一進一退の一週間、週末も状況に大きな変化なしか
 今週は、先週末の弱い米雇用統計後のドル安圏で一進一退の値動きが続いている。米雇用者数の下方改定が鮮烈な印象を与えたことで、ドル円は約3円幅で急落していた。さすがにワンアクションでの値幅が大きかったことで、打診買いと売り遅れの売買が交錯する状況が続いている。一連の米金融当局者らの早期利下げ示唆発言でややドル売りに分があるものの、一段のドル安進行は限定的だ。
 そのようななかで、本日は決定打となるようなイベントは予定されていない。NY午前のムサレム・セントルイス連銀総裁が討論会参加が注目される程度となっている。主要な米経済指標の発表は予定されていない。
 週末とあって、通常であれば短期ポジション調整が入りやすい状況と考えられる。ドル相場の反発力がどの程度あるのかを推し量る相場展開になりそうだ。ただ、来週の米CPIやPPI発表を控えて動きにくい面もありそうだ。
 この後の海外市場では発表される経済指標は、カナダ雇用統計(7月)が予定されている。雇用者数変化の予想は1万人増と前回の8.31万人増から鈍化する見込み。失業率は7.0%と前回の6.9%から小幅に上昇する見込み。いずれも雇用市場の弱含みが示される予想となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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