【中銀チェック】スーパーサーズデーの英中銀会合は利下げ見込み、
【中銀チェック】スーパーサーズデーの英中銀会合は利下げ見込み、今後の姿勢に注意
5月8日にイングランド銀行(中央銀行)金融政策会合(MPC) の結果が公表されます。
昨年8月に利下げを開始した英中銀ですが、その利下げペースは穏やかなものとなっており、8月の利下げの後、9月の据え置きを経て11月の利下げ、12月の据え置きを経て2月に利下げと来て、前回3月が据え置きとなっています。2回に一回にペースが維持されるとすると、今回は利下げとなります。ベイリー総裁は4月24日の講演で、トランプ関税と各国によるその報復措置が英経済に与える衝撃を注視していると発言。先行きへの警戒感を示しており、利下げがほぼ確実視される状況となっています。
なお、今回のMPCは四半期に一度の金融政策報告が公表される回に当たっており、ベイリー総裁の会見も予定されるスーパーサーズデーにあたっています(英中銀は基本的にスーパーサーズデー以外のMPCでは会見を行わない)。市場では金融政策報告や会見でこれまで以上に警戒感を強め、2会合に一回の利下げペースを速めてくる可能性が意識されています。短期金利市場の織り込みは5月8日の利下げがほぼ100%、6月19日に連続利下げに踏み切る可能性が60%となっており、これまでのペースではなく、連続利下げを期待する動きが過半数を超えています。さらに8月7日まで3会合連続利下げとなる可能性も45%程度と半分近くが期待しています。今回の利下げ自体は織り込み済みも、今後の利下げペースのアップについての期待が広がるようだと、ポンド売りが見込まれます。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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