ドル円、144円台後半 序盤の下げ戻す=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は144円台後半に買い戻されている。この日発表の米雇用統計は予想を上回る内容となったものの、ドルは次第に売りが優勢となった。ドル円も144円台後半から143円台後半に1円以上下落したが、米国債利回りが上昇しているほか、米株式市場も上げを継続していることから、次第にドル買いが復活し、ドル円も序盤の下げを取り戻している。
来週はFOMCが予定されているが、本日の米雇用統計から、トランプ大統領の要請とは裏腹に、パウエルFRB議長が利下げに前向きになることは無さそうだ。来週のイベントに向けて、今年に入って積み上げたドルショートを調整しようという動きも出ている可能性もありそうだ。
本邦勢は週末から大型連休の後半に入るが、ここにきて短期的に円安との見方も出始めている。前日の日銀決定会合で年内の利上げ観測が後退していること、2回目の日米通商交渉で為替が議題とならなかったこと、そして何よりも、円ロングが積み上がり過ぎていることなどが理由としてあがっている。
USD/JPY 144.84 EUR/JPY 163.76
GBP/JPY 192.31 AUD/JPY 93.38
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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