米雇用統計が弱い場合、ドルは下落の可能性=NY為替
この日発表の米経済指標は弱い内容が相次いだものの、ドルは買われており、ドル円は買い戻しが出ているほか、ユーロドルは一時1.13ドル台前半まで下落している。今週は重要指標の発表が目白押しで、明日はISM製造業景気指数が発表されるほか、何と言っても金曜日の米雇用統計は最注目となる。
アナリストは、金曜日の米雇用統計が予想を大きく下回る場合、ドルは再び下落するリスクがあると指摘している。米雇用統計は今週のドルの主要なリスクイベントとなっており、市場は、消費者と企業の信頼感の低下による人員削減の兆候を探ることになるだろうと述べている。
ウォラーFRB理事は失業率が急上昇した場合、FRBが利下げを早期かつ大幅に行う可能性を示唆していたが、これはトランプ大統領が相互関税を決定した後の夏後半になる可能性があるという。
トランプ関税への不安定な動きにも一服感が出ている中、目先のドルの動向は米経済指標が利下げ期待を高めるほど弱いかどうかで決まると述べている。
*非農業部門雇用者数(NFP)(4月)2日21:30
予想 13.5万人 前回 22.8万人
*失業率(4月)
予想 4.2% 前回 4.2%
*平均時給(4月)
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.9% 前回 3.8%(前年比)
USD/JPY 142.64 EUR/USD 1.1351 GBP/USD 1.3344
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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