【本日の見通し】不安定な動き継続か
【本日の見通し】不安定な動き継続か
ドル円は先週末一時142円07銭までドル安円高となった。その後一転して144円台まで上昇。少し落として143円台半ばで週の取引を終えた。コリンズ・ボストン連銀総裁がFRBが安定化を支援する準備と発言したことなどがドル円の安値からの買い戻しのきっかけとなった。
もっとも今週もトランプ関税をめぐる不安定な状況が継続しそう。週末にスマホについて新たな関税の枠にかけるとの姿勢を示すなど、関税についてはまだまだ材料が出てくる状況にあり、不安定な動きが続きそう。142円00銭トライはさすがに行き過ぎ感があったが、戻りでは売りが出る可能性が高そう。
今日は目立った米指標発表予定がなく、株式、債券市場動向をにらみながらの展開が見込まれる。先週末のコリンズ同様にFRB関係者の発言には要注意。今日はウォラー理事、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の発言が予定されている。
ユーロドルは先週末一時1.1470台までドル安となった。その後調整が入っている。ドル円同様に不安定な動きが続く可能性が高い。今週は心理的節目である1.15トライが意識されるところ。
ユーロ円などクロス円はドル主導の展開で動きがはっきりしない。リスク警戒が上値を抑えるとみられるが、一時的な上昇を交えながらの下げとなりそう。
MINKABUPRESS 山岡

執筆者 : MINKABU PRESS
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