ドイツ連邦議会の分裂で大規模改革は困難との見方も=NY為替
ユーロドルは午後に入って1.04ドル台後半での推移となっている。ドイツの総選挙で中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)とその姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)が最多得票を獲得し、社会民主党(SPD)との連立を組む可能性が高まっている。経済拡大策への期待から、ロンドン時間にユーロドルは一時1.05ドル台を回復したものの、その後は維持できずに伸び悩んでいる。
一部からは、ドイツ連邦議会の分裂で大規模改革は困難との見方が出ている。エコノミストは、ドイツ選挙で中道政党が大きく票を失ったことは、次期政権が大規模な改革を実行するのが難しくなることを示唆していると指摘。キリスト教民主同盟(CDU)主導の社会民主党(SPD)との連立が最も可能性が高いものの、両党の僅差の過半数、経済問題での対立する見解、上院の分裂状況から、債務ブレーキの改革を通じた財政出動で経済の停滞を打開するのは大きな課題になると述べている。
財政上の債務ブレーキを変更したり、防衛支出のための別の予算外基金に合意したりするには3分の2の多数が必要で、極右か極左から8票を得る必要があることから、現時点でベースライン予測に含めるには時期や範囲が不確実過ぎるという。
EUR/USD 1.0485 EUR/JPY 156.65 EUR/GBP 0.8289
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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