東京株式(大引け)=96円高、金利上昇を警戒も欧州株高に追随して続伸
18日の東京株式市場は前日の米国株市場が休場ながら、欧州株が全面高となったことを受け、総じて買いが優勢となった。ただ、日経平均株価の上値は重かった。
大引けの日経平均株価は前営業日比96円15銭高の3万9270円40銭と続伸。プライム市場の売買高概算は18億2711万株、売買代金概算は4兆3533億円。値上がり銘柄数は930、対して値下がり銘柄数は664、変わらずは46銘柄だった。
きょうの東京市場は引き続き強弱観が対立し方向感の出にくい地合いとなった。朝方に買い優勢でスタートした後、いったん値を消したがその後は買い直され、後場取引前半にこの日の高値をつけた。しかし、再び軟化する展開となり、結局日経平均は上昇して取引を終えたものの上げ幅は100円に届かなかった。前日の米国株市場は休場となったが、ここ強い動きをみせていた欧州株市場がほぼ全面高商状となり、独DAXは史上最高値を更新、東京市場でもこのリスクオンの流れが波及した。一方、債券市場では長期債が売られ、10年債利回りは1.43%台まで急上昇、これが市場センチメントを冷やす格好となっている。業種別では金利上昇を追い風に銀行セクターが高い。全体売買代金は4兆3000億円台で前日の水準を下回るなど低調だった。
個別では、売買代金首位のサンリオ<8136>が買われたほか、サンリオと双璧の売買代金をこなしたIHI<7013>が大幅高で目を引いた。三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>など防衛関連株の物色人気が目立つ。アドバンテスト<6857>が上値を追ったほか、前日に続いてキオクシアホールディングス<285A.T>も値を飛ばした。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高い。古河電気工業<5801>も上昇した。ミガロホールディングス<5535>が一時ストップ高を演じ、エンプラス<6961>も大幅高となった。
半面、フジクラ<5803>が利食われ、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>も冴えない。楽天グループ<4755>が安く、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。信越化学工業<4063>も軟調。第一生命ホールディングス<8750>も売りに押された。SREホールディングス<2980>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅安、PKSHA Technology<3993>の下げも目立つ。
出所:MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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