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ドル円は154円台回復 米CPIで米利下げ期待がさらに後退=NY為替概況

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ドル円は154円台回復 米CPIで米利下げ期待がさらに後退=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、序盤はドル高が強まり、ドル円は一気に154円台を回復した。この日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いが強まり、ドル円は買戻しを加速させた格好。米CPIはディスインフレが進んでいない状況を明らかに示しており、FRBの追加利下げへの期待もさらに後退している。短期金融市場では次回の利下げは9月から12月まで後退している状況。一部からは、年内は据え置きとの観測も出ている。インフレの動向次第では利上げの選択肢も指摘されているようだ。

 ドル円は本日の上げで200日線を突破しており、明日以降、200日線の水準を維持できるか注目される。本日の21日線が154.55円付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。

 トランプ関税のニュースは続いているが、実際にマクロ経済への影響を見極めたい雰囲気もある。影響を正確に見通せないとの声が多い中、それが個人投資家中心に円安を促しているとの指摘も出ていた。日本側はトランプ政権に対し、鉄鋼に対する課税から日本企業を除外するよう要請しているが、それは難しいと見られている模様。本日は植田日銀総裁が国会に出席していたが、「日銀は米国の措置を注視しているが、その影響を見極めるのは難しい」と述べていた。

 本日もパウエル議長の下院での議会証言が行われていたが、当面は様子を見る姿勢を強調していた。

 一方、ユーロドルは上下動。米CPIを受けてドル買いが強まり、1.03ドル台前半に急速に下落していたが、売りが一巡すると、買い戻しが活発化する展開。一時1.04ドル台に戻した。この日の米CPIを受けて、FRBの年内利下げ期待が後退したが、同時にECBの利下げ期待も後退。短期金融市場では、年内にあと計0.75%か1.00%の利下げを織り込んでいたが、米CPI後は0.75%に後退している状況。

 なお、ECB理事のホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わっていたが、一部で出ている0.50%ポイントの大幅利下げは「良い判断ではない」と述べていた。「関税によりインフレは引き続き脅威」とも述べた。

 ポンドドルも買い戻される展開。1.23ドル台に下落していたが、1.24ドル台半ばに上昇する展開。前日はマン英中銀委員の講演を受けて、英中銀の利下げ期待が後退していたが、本日は米CPIを受けて、英中銀の利下げ期待も後退しているようだ。本日の21日線は1.2390ドル付近に来ているが、その水準はしっかりと維持されている。

 英景気見通しが悪化しても、ポンドはユーロをアウトパフォームするとの見方が一部から出ている。英景気の見通しは弱まっているが、ユーロ圏が抱える問題を踏まえると、今年のポンドはユーロをアウトパフォームする可能性があるという。

 要因として、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムの関税を発表したことで、EUはさらなる措置に直面することになると指摘している。これはユーロ圏の脆弱な成長見通しをさらに脅かす可能性があるという。米国は英国とは貿易黒字を示しているため、関税は英国にとってそれほど脅威ではないとも付け加えた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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