赤沢再生相発言と賃金関連指標で朝に円高＝東京為替概況

赤沢再生相発言と賃金関連指標で朝に円高＝東京為替概況
　　　
　５日の東京市場は朝に円高が広がった。赤沢再生相が「足元はインフレの状態という認識、植田日銀総裁と齟齬ない」と発言。関係閣僚からのインフレの発言に円買いとなった。また８時半に出た現金給与総額と実質賃金がともに予想を大きく超える好結果。前回値の上方修正という強さを見せた。また名目賃金に至っては２８年ぶりの高水準となった。
　この状況を受けて６月までの利上げ期待が４２．５%まで上昇。９月までに追加利上げを１００%織り込む動きとなっており、円買いにつながった。ドル円は朝の１５４円４０銭前後から１５３円台に急落。昼過ぎまで円買いが続き１５３円１０銭まで売りが出ている。
その後は買い戻しが入ったが１５３円５０銭台までにとどまり、その後１５３円２０銭台へ落とすなど、ドル安円高が継続した。
　　
　ユーロドルは１．０３台後半推移。昨日海外市場でのドル安で１．０４００手前が重くなっており、上値が抑えられた。ただ、下げも限定的。
　　
　ユーロ円は朝の円高に１６０円３１銭から１５９円台前半へ急落。ドル円同様に昼過ぎまで円買いが続き１５８円９４銭を付けた。その後の戻りは１５９円３０銭台までにとどまっている。
　　
　ポンド円は１９２円７０銭台から１９１円００銭、豪ドル円は９６円６１銭から９５円７０銭と、いずれも円高が昼頃まで続き、その後の戻りも鈍い。
　　
MINKABUPRESS　山岡