ECBはインフレ安定を確信、動向なお注視=NY為替
ECB理事のレーン・フィンランド中銀総裁はこの日の講演で、インフレが2%目標で落ち着くとECBは確信しており、上半期に金融政策は景気抑制的ではなくなるだろうと述べた。
一方、レーン総裁は地政学的な緊張がさらに高まれば、エネルギーや輸送コストの上昇などを通じて物価上昇圧力が強まる可能性があるとも指摘した。「貿易戦争の脅威とそれに伴う国際貿易の混乱は、物価上昇のリスクをはらんでいる。その一方で、ユーロ圏の成長が予想通りに低迷すれば、インフレは予想外に低下する可能性もある」との見解も示した。
その上で、「金融政策の方向性は明確だ。利下げのペースや規模は、最新のデータおよび総合的な判断を基に毎回の会合で個別に決定していく。特に重要視するのは、基調インフレ、コアインフレ、金融政策の伝達力の3点だ」とも述べた。
本日のユーロドルは堅調な値動きを続けており、1.04ドル台前半での推移となっている。
EUR/USD 1.0420 EUR/JPY 162.68 EUR/GBP 0.8449
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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