東京株式(大引け)=174円高、米株高受け半導体関連などが牽引するも上値重い
25日の東京株式市場は半導体関連株などを中心に買いが先行し日経平均株価は続伸、朝方に4万3000円台を回復する場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比174円53銭高の4万2807円82銭と続伸。プライム市場の売買高概算は17億7657万株、売買代金概算は4兆1406億円。値上がり銘柄数は780、対して値下がり銘柄数は775、変わらずは65銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク選好ムードとなった。前週末の米国株市場でNYダウが急伸をみせ、昨年12月以来となる史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数なども大幅高となったことで、市場センチメントが改善した。注目されたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演は、FRBが利下げに後ろ向きではないという見方が強まり、米株市場を押し上げた。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となったが、買い一巡後は上値の重さが目立っている。日米金利差縮小を背景に為替がドル安・円高方向に振れたことが足を引っ張った。後場に入ると日経平均は値を消す場面があり、マイナス転換も意識されたが、その後は買い直され引けにかけて再び強含みで推移した。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はいずれも全体の50%に届かず拮抗した状態にある。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金首位となるなか上値を追ったほか、ディスコ<6146>が物色人気となった。古河電気工業<5801>も活況高となっている。アドバンテスト<6857>が底堅く、ソシオネクスト<6526>も堅調、リクルートホールディングス<6098>の上げ足も目立つ。アステリア<3853>が6日連続ストップ高となり、ユニオンツール<6278>、芝浦機械<6104>、トリケミカル研究所<4369>が値を飛ばした。TOTO<5332>が大幅高、ブレインパッド<3655>、タツモ<6266>も買いを集めた。
半面、サンリオ<8136>が冴えず、良品計画<7453>も売りに押された。イオン<8267>が軟調。ソニーグループ<6758>も上値が重かった。アドバンスクリエイト<8798>、gumi<3903>が大きく値を下げたほか、宝ホールディングス<2531>、テルモ<4543>の下げも目立った。SGホールディングス<9143>、バンダイナムコホールディングス<7832>などが下値を探り、東洋エンジニアリング<6330>も安い。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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