ドル円は156円台半ばでの推移=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は156.45円付近での推移となっている。きょうの為替市場はドり売りが強まったほか、円高も優勢となり、ドル円は一時155円台に下落する場面が見られた。朝方発表の12月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、短期金融市場ではFRBの7月利下げの期待が復活している。
米CPIは、総合指数は予想通りだったもののコア指数が予想を下回った。前日の米生産者物価指数(PPI)とあわせて、インフレ再燃への警戒を強めていた市場に安心感を与えたようだ。ただ、エコノミストからは「FRBが1月に利下げに動くには不十分なことは確かだ。来月発表されるCPIも落ち着いた内容となり、さらに雇用が鈍化すれば、3月利下げが再び選択肢として浮上する可能性はある」との声も聞かれた。
一方、日銀の植田総裁が来週の決定会合で米新政権の政策や春闘の賃金動向などを精査し、追加利上げを行うかどうか判断すると明言したことで日銀の利上げ観測が一段と強まっており、円高が進行。ドル円を押し下げている。短期金融市場では1月利上げの確率が70%程度に上昇。発言前は60%程度だった。
USD/JPY 156.43 EUR/JPY 161.10
GBP/JPY 191.51 AUD/JPY 97.47
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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