東京株式(大引け)=716円安、半導体株など中心に大きく売り込まれ4日続落
14日の東京株式市場はリスク回避目的の売りが噴出、日経平均株価は前週半ばから4営業日続けて下値を探る展開で下げ幅も加速している。
大引けの日経平均株価は前営業日比716円10銭安の3万8474円30銭と大幅安で4日続落。プライム市場の売買高概算は19億5723万株、売買代金概算は4兆5554億円。値上がり銘柄数は262、対して値下がり銘柄数は1343、変わらずは39銘柄だった。
きょうの東京市場は、日米で金利上昇が警戒されるなか、半導体関連などを中心に波乱含みに売りに晒される格好となった。前週末10日に発表された12月の米雇用統計は雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回るなど強い内容で、FRBの利下げピッチが鈍化することへの警戒感が強まった。週明けの取引ではNYダウが反発したものの、前週末の急落の残像が残るなか、きょうの東京市場ではリスク許容度の低下した海外機関投資家や先物主導のインデックス売りが全体指数を押し下げた。ここにきてバイデン米政権が改めて先端半導体の輸出規制強化の動きをみせていることもネガティブ視された格好だ。日経平均は約1カ月半ぶりの安値圏に沈んだ。値下がり銘柄数も1300を上回り、プライム市場全体の約82%を占めている。
個別では、売買代金トップのディスコ<6146>が大幅安、同2位のアドバンテスト<6857>も急落した。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体主力株の下げが目立つ。なお、日本マイクロニクス<6871>は値下がり率トップとなった。フジクラ<5803>が売られ、ファーストリテイリング<9983>の下値模索も続く。ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が軟調。サンウェルズ<9229>、技研製作所<6289>も大幅に水準を切り下げた。
半面、IHI<7013>が商いを伴い堅調、任天堂<7974>も頑強な値動き。良品計画<7453>が大きく上値を伸ばし、東京海上ホールディングス<8766>も買いを集めた。ディー・エヌ・エー<2432>も高い。PR TIMES<3922>が値上がり率首位となる人気で、SMK<6798>、インターアクション<7725>、IDホールディングス<4709>なども値を飛ばした。ワキタ<8125>も物色人気に。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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