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米10年債利回り、本日は上昇一服=NY債券概況

債券 

米国債利回り(NY時間16:27)(日本時間06:27)
米2年債  4.281(-0.010)
米10年債 4.683(-0.002)
米30年債 4.924(+0.011)
期待インフレ率  2.419(+0.016)
※期待インフレ率は10年債で算出

 きょうのNY債券市場で米10年債利回りは横ばい。序盤はトランプ氏の新たなニュースもあって上昇して始まったものの、本日は利回り上昇も落ち着き、終盤に下げに転じた。明日はカーター元大統領の逝去に伴う国葬で市場は休場となる中、休み明けの米雇用統計を確認したい意向も強い。

 本日もトランプ絡みのニュースが市場を賑わせ、トランプ氏が新関税政策で緊急宣言を検討していると伝わった。トランプ氏は普遍的な関税を課すための法的根拠を得るために、国家経済緊急事態を宣言することで、国際経済緊急権限法を利用して新たな関税プログラムを立ち上げることができるようになるという。

 この日は30年債入札が実施され、最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を下回ったことも終盤の下げにつながった。

 ただ、本日は米20年債利回りが2023年以来の5%台に一時乗せ、インフレ再燃への懸念で世界的に金利上昇圧力がかかる中、国債市場が転換点を迎える不吉な予兆との指摘も聞かれた。「10年債利回りも5%を上回れば、リスク資産の比較的大きな調整が容易に起こり得る」との声も出ていた。

 2-10年債の利回り格差は+39(前営業日:+39)とイールドカーブのスティープ化も一服している。

*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.913%(WI:4.920%)
応札倍率    2.52倍(前回:2.39倍)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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