ダウ平均は続伸 クリスマス・イブの中でIT・ハイテク株に買い=米国株序盤
NY株式24日(NY時間12:26)(日本時間02:26)
ダウ平均 43207.66(+300.71 +0.70%)
ナスダック 19978.31(+213.43 +1.09%)
CME日経平均先物 39300(大証終比:+180 +0.46%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。本日はクリスマス・イブで現地時間午後1時(日本時間25日午前3時)までの短縮取引となる中、IT・ハイテク株への買いが強まり、ナスダックは大幅高となっている。
前日の米株式市場はIT・ハイテク株を中心に半導体株などに支えられ、クリスマス週を好調な滑り出しでスタートした。その半導体株は本日も好調に推移。バイデン政権が中国製チップの調査を開始したと伝わったことが材料視されているようだ。
FRBは先週のFOMCでタカ派な利下げに姿勢を変更し、それを受けて米株式市場も急落していたが、来年に向けての期待感は依然高いようだ。市場では好調な今年を締めくくるサンタクロース・ラリーを期待する投資家も少ないないが、それは今年に限った話ではないとの指摘も出ている。1969年以降、年末の5営業日と1月の最初の2営業日までのS&P500の平均上昇率は1.3%となっているという。
早朝にアメリカン航空<AAL>でトラブルが発生。早朝に米国で全便の運航を停止すると発表した。米連邦航空局(FAA)の勧告に従った。全便に技術的問題が生じているとしていたが、その後、FAAは運航停止を解除している。アメリカン航空の株価は時間外で一時5%超下落したが、現在は前日付近に戻す展開。
管理医療のノイエヘルス<NEUE>が急伸。ニュー・エンタープライズ・アソシエイツおよびその他の投資家による同社買収が伝わった。買収完了後に非公開化される。
柑橘類、アボカドなどの農産物を生産するリモネイラ<LMNR>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表。その際に来年の収穫高が減少するとの予測を発表したことが嫌気されている。
原油・石油製品の海上輸送サービスを手掛けるインターナショナル・シーウェイズ<INSW>が大幅高。まもなく買収が完了するコンソリデーテッド・コミュニケーションズ<CNSL>の代わりに同社がS&P600小型株指数の採用銘柄に加わると発表された。
医療機器のアビタ・メディカル<RCEL>が大幅高。皮膚修復製品ラインの拡張版である「リセル・ゴー・ミニ」の市販前承認の補足書類がFDAに承認されたと発表した。
化学メーカーのアルカディウム・リチウム<ALTM>が上昇。大手資源のリオ・ティントによる買収提案について、全株主の承認を得たと発表したことが買い手掛かり。取引は25年半ばに完了する見通し。
カナダの医薬品のクリアマインド・メディシン<CMND>が急伸。アルコール使用障害の治療薬の臨床試験が治験審査委員会に承認された。
アメリカン航空<AAL> 17.21(-0.05 -0.26%)
ノイエヘルス<NEUE> 7.30(+2.99 +69.35%)
リモネイラ<LMNR> 24.72(-2.11 -7.85%)
インターナショナル・シーウェイズ<INSW> 37.36(+3.58 +10.58%)
アビタ・メディカル<RCEL> 13.22(+1.47 +12.51%)
アルカディウム・リチウム<ALTM> 5.23(+0.26 +5.13%)
クリアマインド・メディシン<CMND> 1.64(+0.42 +34.43%)
アップル<AAPL> 257.41(+2.14 +0.84%)
マイクロソフト<MSFT> 438.38(+3.13 +0.72%)
アマゾン<AMZN> 228.21(+3.15 +1.40%)
アルファベットC<GOOG> 196.57(+0.58 +0.30%)
テスラ<TSLA> 454.87(+24.27 +5.64%)
メタ<META> 604.89(+5.04 +0.84%)
AMD<AMD> 126.27(+1.67 +1.34%)
エヌビディア<NVDA> 140.94(+1.27 +0.91%)
イーライリリー<LLY> 794.82(-1.47 -0.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。