【本日の見通し】ドル高傾向継続、米中関係の悪化懸念などがドル高誘う
【本日の見通し】ドル高傾向継続、米中関係の悪化懸念などがドル高誘う
トランプトレードの継続がドル円を押し上げる形で、海外市場で一時154円90銭台を付けた。155円手前の売りに上値を抑えられたものの、流れはドル高方向となっている。大統領選にトランプ氏が勝利する中で進んだドル高は、先週後半にいったん調整の動きを見せたが、週明けから再び強まっている。昨日報じられた国務長官に対中強硬派のルビオ上院議員、国家安全保障担当補佐官に同じく対中強硬派のウォルツ下院議員を指名する見込みとの報道を受け、トランプ氏の対中強硬姿勢の本気度と、それに伴う高関税などの施策実施に向けた動きへの警戒感が広がっていることが、ドル高につながっている
ユーロドルが一時1.05台を付けるなど、ドルは全面高基調。ただ行き過ぎ感も少しあり、値動き自体は抑えられそう。
この後もドル高基調が続くとみられ、ドル円は155円台トライが意識される。大台を付けるとストップロスを巻き込んだ買いが入り、もう一段の上昇が見込まれる。
ユーロドルは1.05台トライを再び試せるか。1.0650前後が重くなると下トライの意識が強まる。
ユーロ円などクロス円はドル主導でやややりにくさがある。不安定な動きが見込まれる。
今日は米消費者物価指数の発表が予定されているが、予想からの大きな乖離がない限り影響は限定的とみている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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