【本日の見通し】高値警戒感も、ドル高基調継続へ
【本日の見通し】高値警戒感も、ドル高基調継続へ
ドル高円安の流れが継続。米小売りの力強さからドル買いが強まり、ドル円は150円台を回復。8月1日以来の高値。
米ソフトランディング期待からの大幅利下げ後退に加え、個人消費の底堅さを好感して米株も強く、ダウ平均が連日の最高値更新となる中で、リスク選好の円売りも優勢となっている。
またここにきて強まる米大統領選でのトランプ氏勝利の思惑が、ドル買いにつながっている面があると見られる。大統領選では全米規模での支持率でハリス氏が上回っているが、勝敗の行方を握る激戦州7州のうち6州の世論調査でトランプ氏がハリス氏をリードしていることなどを受けて、賭けサイトなどでトランプ氏の優勢を見込む動きが強まっている。
こうした流れは今日も継続すると見られる。ドル円は149円台半ば前後がしっかりしてくると、これまでのレンジが上に切り上がる展開となり149.50-151.00レンジを意識か。
今日はそれほど目立った米指標はなく、複数予定されている米FRB関係者の講演は質疑応答の無いもので、それほど突っ込んだ話は出てこないと見込まれる。目立った波乱要素はなく、しっかりの展開が続くか。
ユーロドルは米小売売上高後のドル高に1.0810台を付けた。じりじりとであるが、ユーロ安ドル高基調が継続。流れによっては今日1.08割れトライの可能性もありそう。
ドル主導でユーロ円はやや不安定も、ドル円の上昇を支えに、下がると買いが出る流れが見込まれる。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。