【これからの見通し】先週の米雇用統計後の株安や円高は一服、米25bp利下げ観測固まりつつあるなか明日の米CPI待ちに
【これからの見通し】先週の米雇用統計後の株安や円高は一服、米25bp利下げ観測固まりつつあるなか明日の米CPI待ちに
先週の米雇用統計で雇用者数の増加ペースが鈍る一方、失業率の悪化は食い止められた。週末にかけてはネガティブなムードが優勢となり、株安・円高となった。しかし、週明けには日経平均が急落したあと、下げ幅を縮小。円高の動きにも調整が入った。市場における9月FOMCに対する観測は25bp利下げが約7割、50bp利下げが約3割となっており、米雇用統計発表直後に高まった50bp利下げ観測はむしろ後退している。
ロンドン朝方にドイツ消費者物価指数・確報値(8月)、英ILO失業率(5ー7月)、英雇用統計(8月)などが発表されたあとは、トルコ失業率(7月)、南アフリカ製造業生産高(7月)などの発表が予想される程度。英雇用統計では、失業率が予想通り低下する一方、賃金の伸びは鈍化した。ポンド相場は反応しにくい結果となっていた。
発言イベント関連は、バーFRB副議長、ボウマンFRB理事などの講演が予定されている。米3年債入札(580億ドル)が実施される。米国イベントとしては、トランプ前大統領とハリス氏の初の討論会が待たれている状況だ。日本時間明日午前10時に始まる予定。
きょうはドル関連の材料には乏しい。明日の米消費者物価指数発表が待たれる状況となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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