ドル円往って来い、実質賃金で円買い・高田発言で円売り 当面は金融市場の動向を注視
ドル円往って来い、実質賃金で円買い・高田発言で円売り 当面は金融市場の動向を注視
ドル円は今朝の実質賃金受け一時143.19円付近まで下落し、8月5日以来の安値をつけた。その後は仲値にかけて上昇。高田氏の発言でさらに上昇し143.80円台を回復した。
日本7月の実質賃金は予想外に増加、2カ月連続でプラスとなった。賃金の伸びを受け日銀の年内追加利上げ観測が広がり円買いとなった。高田日銀審議委員は十分な時間をかけて利上げの影響を検証しながら対応する、当面は金融市場の動向を注視すると語った。
高田氏は前回2月末の講演でマイナス金利解除に前向きな「タカ派」姿勢を示したことで、ドル円は一時急落した。2月の講演ですっかり高田氏=タカ派となったが、きょうの講演ではタカ派な発言はなく、植田総裁や氷見野副総裁と同様、追加利上げを急がない姿勢を示した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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