ドル円、戻り売り優勢 146円台に再び下落=NY為替序盤
ドル円はNY時間にかけて売りが優勢となっており、146円台半ばまで下落している。全般的にはドル買いが優勢となっていることから、円高の動きがドル円を押し下げているようだ。
気象庁が南海トラフ地震発生の可能性が平時より相対的に高まっているとして、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を初めて発表し、岸田首相も予定していた外遊を急遽キャンセルしている。それへの警戒がリスク回避の円買いを呼び込んでいるとの指摘も一部から出ているようだ。
ドル円は今週、一時141円台まで急落するなど、円キャリー取引の巻き戻しが強まった。ただ、その動きも一服し、株高と伴にドル円も買い戻しが強まったが、148円付近で上値を抑えられており、目先は150円までの回復は難しいのではといった雰囲気が、再度下値を試す動きに繋がっているのかもしれない。
また、この先の材料を確認したい雰囲気も強い。来週は7月の米消費者物価指数(CPI)など米インフレ指標の発表が予定されており、FRBの利下げ期待と絡んで、動向が注目されている。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は146円に観測されている。
9日(金)
146.00 (6.3億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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