ドル円は朝に上昇も、その後調整=東京為替概況
ドル円は朝に上昇も、その後調整=東京為替概況
海外市場で米新規失業保険申請件数の好結果を受けて147円台に上昇したドル円。米地区連銀総裁から雇用市場に対する過度な悲観論をけん制する姿勢が見られたこともあって、朝の市場でドル買い円売りが強まり、147円82銭を付けた。もっともその後はじりじりとドル売り円買いが優勢となった。
日経平均がプラス圏での推移となるなど、リスク警戒感が後退しているが、一時の800円超の上昇から上げ幅を縮めており、ドル円クロス円の上値を抑える形となった。月曜日の141円台から約6円の反発ということもあり、上値追いに慎重姿勢が見られたことや、来週月曜日の東京市場が休場となることも、利益確定のドル売り円買いを誘い、午後に入って146円70銭台までドル売り円買いとなっている。また朝方3.90%に迫る動きを見せていた米10年債利回りが3.60%割れまで下がったこともドル売り円買いにつながっている。
クロス円も朝の上昇から一転して売りが出ている。ユーロ円は朝方161円38銭を付けたが、その後の売りに160円23銭を付けた。ポンド円は188円43銭から187円05銭を付けている。もっとも安値からは少し反発しており、行き過ぎた動きには警戒感が出ている。
ユーロドルは1.09台前半で落ち着いた推移。値幅は1.0912-1.0925の13ポイントにとどまった。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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