ドル円は143円台前半 日銀の利上げでドライブがかかる中、短期の新規ショート形成が下押し=NY為替
その後、ドル円は143円台前半での取引となっている。ドル円は本日も売りが強まり、一時141円台まで急落する場面が見られた。先週のISM製造業景気指数に始まって、米雇用統計も米労働市場の急速な冷え込みを示したことから、市場では先行き警戒感が強まっている。
先週は日銀の(タイミングの悪い?)予想外の利上げもあり、ドル円は下値へのドライブがかかった中で、日経平均も歴史的な暴落を演じ、完全な見切り売りおよび、短期の新規ショート形成がドル円を下押ししている。
ハードランディングのシナリオはまだ少数派なものの、市場にはリスク回避的な雰囲気が広がっており、売りが売りを呼ぶ展開となっているようだ。同時にFRBによる9月FOMCでの大幅利下げ観測が強まっているほか、状況次第ではFOMC前に緊急利下げを実施するのではとの声も出ている。本日はFRBの大幅利下げへの期待によるドル安と、リスク回避の円高の二重の逆風がドル円に吹いている。
USD/JPY 143.29 EUR/JPY 157.21
GBP/JPY 182.94 AUD/JPY 92.86
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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