【これからの見通し】日銀追加利上げ発表、まずは植田総裁会見を確認 そして米FOMCへ
【これからの見通し】日銀追加利上げ発表、まずは植田総裁会見を確認 そして米FOMCへ
日銀は0.1%から0.25%に政策金利を引き上げた。国債買い入れ額については2026年1-3月に現行の月6兆円程度から3兆円程度に半減させる計画を発表。昨日のNY時間の日経と三村新財務官などの報道に沿った内容だった。
NYタイムにすでに円高に反応したあとで、きょうの発表後には混乱の動きをみせつつも、次第に市場のショックは和らいできているようだ。このあと日本時間午後3時半からの植田日銀総裁会見で、タカ派度、ハト派度のチェックを行うこととなる。ポイントは、金融政策正常化に舵を切ったことが明言されるのかどうかであろう。
一連の日銀関連の材料が市場に消化されたあとは、米FOMC、あすの英金融政策委員会(MPC)、金曜日の米雇用統計へと市場の関心が移ることになる。
このあとの海外市場で発表される経済指標は、フランス消費者物価指数(速報)(7月)、ドイツ雇用統計(7月)、ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(7月)、米MBA住宅ローン申請指数(07/20 - 07/26)、南アフリカ貿易収支(6月)、ブラジル雇用統計(6月)、米ADP雇用者数(7月)、米雇用コスト指数(2024年 第2四半期)、カナダ実質GDP(5月)、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(7月)、米中古住宅販売成約指数(6月)などかなり多い。
ただ、その後に米FOMCの結果発表およびパウエルFRB議長会見を控えており、米金融政策一択と考えてよいであろう。今回について、市場は政策金利の据え置きを織り込んでいる。焦点は9月利下げ開始に向けたヒントが得られるのかどうかとなりそうだ。
その他の材料としては、米週間石油在庫統計、eベイ、コカコーラ、Tモバイル、メタプラットフォームズ、クアルコムなど一連の米企業決算などが注目される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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