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週末を前に様子見ムード=NY為替概況

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週末を前に様子見ムード=NY為替概況

 きょうのNY為替市場は比較的落ち着いた動きが見られた。東京市場で前日の円買いを誘った河野デジタル相の利上げ要求発言に対する修正コメントが入ったこともあって、円売りが強まり、157円80銭台を付けたが、ロンドン朝に156円96銭までの急落。介入ではないかとの観測が流れるなど、一気の売りが見られた。大口の売りであったが介入ではなかった模様で、すぐに買い戻しが入り、157円50銭を超え、NY朝には156円70銭前後を付けた。その後は157円50銭を挟んでの推移。上下ともに今日のレンジを超えるような動きを見せず、もみ合いとなった。

 東京市場から見られた世界的なシステムトラブルは収束に向かったが、航空便をはじめ世界的な運輸の混乱、米国市場でも一部証券会社、金融機関などに生じた不具合、小売りなどのシステム障害からの一時的な閉店などの混乱が見られたことで、リスク警戒の動きが広がったが、パニック的な動きが抑えられたことで相場への影響は限定的となった。

 注目の米大統領選については、大手メディアがバイデン大統領が撤退に向けて家族と協議などの記事を発表したが、バイデン陣営から来週から選挙運動を再開(現在はコロナ療養中)と発表があり、選挙戦継続が示された。ただ、民主党有力議員からの撤退要求が見られるなど、警戒感がくすぶる中、やや様子見ムード。

 ユーロドルは1.08ドル台後半の狭いレンジで揉み合い。午後に1.0876と今日の安値をつけているが、海外市場の高値が1.0894であり値幅的にはかなり狭い。

 ユーロ円はドル円同様にロンドン朝に円買いが進み171円87銭前後の高値から170円92銭を付けた。その後NY朝には171円70銭前後を回復も、午後に171円20銭近くまで下げるなど、上値追いにも少し慎重。

 ポンドドルはロンドン午前に1.2901を付けたが、大台を維持したことで、下値進行が押さえられた。もっともロンドン午後の戻りは1.2930を付けきれず、NY市場は1.2910台を中心とした落ち着いた動き。

 このところやや重いNZドルがロンドン朝の0.6040前後から0.6006を付ける動き。対円でも95円20銭前後から94円58銭を付けた。リスク警戒の動きがNZドルの下げにつながっているほか、豪ドルに年内利上げ期待が出ている中、ここに来て年内利下げの期待が強まったNZドルは対豪ドルでの売りも目立っている。

MINKABUPRESS 山岡

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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