ECBの追加利下げ、9月が適切との見方=NY為替
きょうも為替市場は様子見の雰囲気が強まる中、ユーロドルは1.08ドル台前半で上下動している。仏議会選挙で右派政権誕生が阻止されたことから、市場には安心感が広がっている。乱高下していた仏国債もいまのところ落ち着いている状況だが、ユーロは再び上値を追う展開にはなっていない。一方、下押す気配もなく、次の展開を待っている状況ではある。1.08ドルちょうど付近に200日線が来ており、目先の下値メドとして意識される。
ECBウオッチャーからは、ユーロ圏のデータと政治的不透明感の高まりはECBの政策スタンスに追加緩和の余地があることを示しているとの指摘が出ている。ユーロ圏消費者物価指数(HICP)は9月と10月に2%目標に近づくと見ており、9月の追加利下げが適切なタイミングかもしれないという。
経済活動が弱い一方で労働市場のひっ迫が顕著な現在の環境下では、経済活動を大きく減速させることなくインフレを迅速かつ十分に調整できるのか、極めて未知数なままだとも述べた。
EUR/USD 1.0825 EUR/JPY 175.05 EUR/GBP 0.8429
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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