ドル円、戻り売り強まる PCEデフレータは年後半の米利下げ期待を正当化=NY為替序盤
ドル円はNY時間にかけて戻り売りが強まっており、160.40円付近まで値を落としている。東京時間に一時161円台に上昇したが、やや過熱感も高まってきているだけに、海外市場に入って戻り売りに押されている。
先ほど5月のPCEデフレータが発表になったが、前月比で横ばい、前年比で2.6%の上昇となった。FRBが注目する住宅とエネルギーを除くサービスインフレも前月比0.1%の上昇と昨年10月以来の低い伸びとなっている。
年後半のFRBの利下げ期待を正当化する内容で、市場では年内2回の利下げ期待を若干強めているようだ。結果を受けてドル円が急上昇するようであれば、財務省による介入も警戒されていたが、そのケースでは無さそうだ。
本日は6月期末の取引となり、ポジション調整も出そうだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は160円に観測されている。
28日(金)
160.00 (25.3億ドル)
2日(火)
161.00 (15億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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