米小売売上高、家計のひっ迫感が強まりつつある可能性を示唆
朝方発表になった5月の米小売売上高は前月比0.1%の増加と予想の0.3%増を下回った。前回分も増加から減少に下方修正され、家計のひっ迫感が強まりつつある可能性を示唆した。同指標でもっともウエートが大きい自動車関連を除いた売上高は0.1%減少となった。
13項目のうち5つで減少。ガソリン価格が下落したほか、家具はメモリアルデーの祝日に合わせて値引きを行った。小売売上高は2、3月と力強い伸びを示していたが、ここへきて減速が見られている。
また、GDPの算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建設資材、ガソリンスタンドを除いた売上高は前月比0.4%増となった。4月は0.5%減に下方修正されている。
エコノミストは「サービスへの消費の伸びがここ数カ月鈍化し、消費者信頼感も再び低下していることから、家計は金利上昇に対して、われわれが思っているほど鈍感ではないのかもしれない」と述べていた。
先週発表のインフレ指標はインフレの鈍化傾向を示唆した。今月初めに発表された消費者の借入に関するデータでは、家計が負債と格闘しており、クレジットカード残高が3年ぶりに減少に転じ、延滞件数も増加の一途を辿っている。
*米小売売上高(5月)21:30
結果 0.1%
予想 0.3% 前回 -0.2%(0.0%から修正)(前月比)
結果 -0.1%
予想 0.2% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(自動車除くコア・前月比)
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 -0.5%(-0.3%から修正)(飲食・自動車・建材・ガソリン除く前月比)
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執筆者 : MINKABU PRESS
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