アジア株 上海株は6週間ぶり安値、成長鈍化懸念が重石 インド株は3日続伸、9日にモディ首相3期目政権発足
アジア株 上海株は6週間ぶり安値、成長鈍化懸念が重石 インド株は3日続伸、9日にモディ首相3期目政権発足
東京時間14:03現在
香港ハンセン指数 18401.68(-75.12 -0.41%)
中国上海総合指数 3041.79(-7.00 -0.23%)
台湾加権指数 21864.31(-38.39 -0.18%)
韓国総合株価指数 2716.19(+26.69 +0.99%)
豪ASX200指数 7854.10(+32.34 +0.41%)
インドSENSEX30種 75458.31(+383.80 +0.51%)
アジア株はまちまち、今夜の米雇用統計を前に警戒感が高まっている。週末を前に利益確定の売りも見られる。中国と香港は端午節で10日が休場となるため、あすから3連休。
休場明け韓国株は0.94%高。休み中の米ハイテク株の上昇が好感されており、チャーム・エンジニアリングや SKスクエア、SKハイニックス、LGディスプレイなどハイテク関連が総じて上昇している。
サムスン電子は前営業日比変わらず、きょう創業以来初めてストライキを実施した。とりあえずは、きょう1日だけで来週からは通常の勤務に戻る予定。ただ、賃金交渉に進展がなければ組合は今後もストライキを実施するとしている。ストライキが長引けば世界の半導体サプライチェーンに影響を及ぼす可能性がある。ただ、今のところ影響は限定的。
台湾株は反落、きのう史上最高値を更新したことから週末を前に利益確定売りに押されている。きのう上場来高値を更新したTSMCは1.6%安と反落。ただ、自社株買い計画や米大手金融機関による目標株価引き上げを受け、売り一巡後は再び高値圏を目指すだろう。
上海株は3営業日続落。きのうの安値を下回り6週間ぶり安値をつけている。きょう発表された5月の貿易統計で輸出が+7.6%と予想を大きく上回ったことが好感され、下げ幅をやや縮小している。ただ、先日の製造業PMIが予想外に縮小し、好不況の分かれ目である50を割り込んだことが引き続き懸念されているもよう。
不動産支援策を好感した買いは消滅したのか。中国不動産株指数は5月につけた高値から20%下落し弱気相場入りしている。当局の大胆な支援策は投資家を驚かせたものの、長引く不動産不況からの脱却には数年かかるとの見方が強い。一部の海外ファンドは中国株を空売りしている。格付け会社フィッチは中国の新築住宅販売が今年15%~20%減少すると予想、従来予想5%~10減から下方修正した。
インド株は3営業日続伸。9日にインド新政権が発足する。モディ首相3期目突入でさらなる経済成長が期待されており、ハイテクや素材、エネルギー、消費財、公益、医療品、資本財など幅広い銘柄が上昇している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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