アジア株 インド株は続伸、モディ政権3期目突入で安心感 上海株は冴えない、不動産支援策好感した買いは消滅
アジア株 インド株は続伸、モディ政権3期目突入で安心感 上海株は冴えない、不動産支援策好感した買いは消滅
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 18538.69(+113.73 +0.62%)
中国上海総合指数 3062.93(-2.48 -0.08%)
台湾加権指数 21915.13(+430.25 +2.03%)
韓国総合株価指数 2689.50(休場)
豪ASX200指数 7828.10(+59.10 +0.76%)
インドSENSEX30種 74991.19(+608.95 +0.82%)
アジア株は上海を除いて上昇、前日の米株高を好感した買いが続いている。特にナスダックが最高値を更新したことが材料視されており、アジア市場では半導体などハイテク関連に買いが集中している。
台湾株は史上最高値を更新。米半導体大手エヌビディアの時価総額が初めて3兆ドルを突破、世界2位となったことが材料視されている。エヌビディアはこのペースで行けばマイクロソフトを抜き世界1位になる可能性もあり、AIブームを背景とした世界的な半導体株の上昇は続く見通し。
TSMCは5.2%高、上場来高値をつけている。一時899台湾ドルと、900台湾ドルの大台目前まで上昇した。325万株の自社株買い計画を発表したことや、米モルガンスタンレーが目標株価を980台湾ドルに引き上げたことが好感されている。
上海株は冴えない。中国不動産株指数がきょうも低下、5月の高値から20%も下落している。当局による大胆な不動産支援策は投資家を驚かせたものの、投資家心理を「わずか」に改善させただけだった。長年の不動産不況からは、そう簡単には脱却できないと見方から海外ファンドの一部はこのところ中国株を空売りしている。格付け会社フィッチは、中国の新築住宅販売が今年15%~20%減少すると予想している。また、先週発表された中国5月の製造業PMIと非製造業PMIが弱かったことや、台湾やロシア問題を巡り西側諸国との関係が悪化していることも懸念されている。
インド株は続伸。ナショナル・サーマルパワーやパワーグリッド・コーポレーション・オブ・インディアなど電力関連が上昇。テック・マヒンドラやインフォシスなどIT関連も軒並み上昇している。
インド総選挙は予想外に苦戦したが、モディ政権はインド経済をさらなる成長へ導くとの見方は変わらず。与党連合の国民民主同盟(NDA)を構成する2党がモディ氏への支持を表明したことから、8日にモディ氏3期目の政権が発足する見通し。
執筆者 : MINKABU PRESS
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