【本日の見通し】ドル売り意識、金曜日米雇用統計への警戒感も

【本日の見通し】ドル売り意識、金曜日米雇用統計への警戒感も
　　
　昨日の市場ではドル売りが優勢となった。米景気の先行き不透明感が広がっており、リスク警戒の動きが広がる中で、円買いと、ドル円を除くドル買いが優勢となっている。
　　　
　ドル円は155円台前半が重くなった印象で、154円台前半に向けた動きが意識される。米債利回り動向などをにらみつつの展開。また、日銀の追加利上げへの期待が海外勢を中心に目立っており、日本国債利回り動向などにも注意が必要。
　　　
　昨日の米雇用動態調査（JOLTS)　は予想を下回る件数となった。昨年の同時期に比べて２００万件近く減っており、米雇用市場への警戒感が出ている。金曜日の雇用統計次第ではもう一段のドル売りがありそうで、今日、明日も上値が重い展開か
　　　
　ユーロドルではドル買いが出ていた。対円でのユーロ売りもあり、ユーロドルはやや上値が重い展開。
　　　
　リスク警戒がクロス円全般の重石となる中、ユーロ円は下を意識。昨日は170円台後半からの大きな下げとなっており、ここからの売りにはやや警戒感も、流れ的には167円台トライか。
　　　
MINKABU PRESS 山岡和雅