【本日の見通し】ドル高基調継続か
【本日の見通し】ドル高基調継続か
注目された米FOMC議事要旨は、FOMC声明やその後の会見での印象よりもタカ派なものとなった。4月30日、5月1日開催のFOMCの後、3日の米雇用統計や15日の米消費者物価指数を受けて米国の利下げ期待が再燃していたが、今回の議事要旨を確認して、当面の据え置き見通しが強まる可能性が高く、ドル高の流れが見込まれる。
ドル円は157円から158円にかけてドル売りが入っている可能性が高い。ただ、流れ的にはドル買いと見ており、157円台に向けた動きが強まる可能性を意識したいところ。
ユーロドルは頭の重い展開で議事要旨前から下げており、議事要旨後に1.0810台まで下落した。ユーロ安ドル高の流れが継続し、1.0800割れを意識も、ちょうど前後は買いが入っていると見られ、動きはゆっくりとなる可能性がある。今日発表のPMIはドイツ、ユーロ圏ともに製造業・サービス業とも小幅改善見込み、予想に反して景況感悪化が見られるとユーロ売りが加速する可能性がある点には注意したい。
ユーロ円はドル主導の展開で難しいところであるが、170円に向けた動きを意識か。4月29日に付けた171円台の高値までまだかなりあり、他のクロス円に比べると上がりやすい地合い。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。