ボーイング、事故で第1四半期に多額の現金流出を予測=米国株個別
(NY時間09:38)(日本時間22:38)
ボーイング<BA> 182.69(+1.55 +0.86%)
ボーイング<BA>が第1四半期に多額の現金流出を予測している。同社のウェストCFOがロンドンで開催されたコンファレンスに出席し「規制当局の監視と1月のアラスカ航空の事故後の737マックスの生産鈍化が同社の財務に打撃を与え、1-3月期(第1四半期)に多額の現金流出を予測している」と述べた。第1四半期の現金流出額は40-45億ドルに達する可能性があるという。
また、「2025-26年までに100億ドルのキャッシュフローを達成するという計画は、その枠の一番端に位置することになる」と述べた上で、「年間のフリーキャッシュフロー(FCF)は数十億ドル規模になるだろう」とも語った。
なお、同社は旧子会社のスピリット・エアロシステムズ<SPR>の買収を計画しているが、その際、ライバルである欧州のエアバス社に部品を供給している部門の売却または再配置を検討していると伝わった。ロイター通信が関係者の話として報じた。同社は、スピリットのエアバス事業に他の企業が興味を持つかどうかも調査しているという。その報道についてスピリット・エアロは「エアバスとの商談が続く中、多くの選択肢が実行可能なままだ」と語った。
ただ、同社株は小幅高で始まっている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。