小動き、ややドル売りの動きも調整の範疇、ドル円は１４９円台前半揉み合い＝ロンドン為替概況

小動き、ややドル売りの動きも調整の範疇、ドル円は１４９円台前半揉み合い＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、全般に小動き。あすの日銀決定会合や水曜日に米ＦＯＭＣ会合などの結果発表を控えて模様眺めとなっている。ドル円は149円台前半での揉み合いが続いている。明日の日銀決定会合ではマイナス金利解除観測がほぼ織り込み済みとなっており、きょうの日経平均は１０００円超高で引けている。植田日銀総裁会見が注目されるなかで、緩和政策維持の姿勢が示されることが期待されているもよう。ユーロドルは1.08台後半から1.09台乗せへと上昇し、足元でも高値付近で推移している。この動きがドル指数を押し下げている。一方で、ポンドドルは1.27台半ばへと買われたあとは1.27台前半で売買が交錯しており方向性に欠ける動き。ややユーロ買い・ポンド売りの動きとなっている。いずれの値動きも特段の材料は見当たらず、イベントを控えた調整の範疇にとどまっている状況。２月ユーロ圏消費者物価指数確報値は前年比＋２．６％と速報値から変わらずだった。また、特段の金融当局者発言も報じられていない。

　ドル円は149円台前半での取引。東京午前に149.33近辺まで買われ、昼前に148.91近辺まで下押しされた。その後はロンドン時間に至るまでレンジ内での取引が続いている。明日の日銀決定会合でのマイナス金利解除などの動きは市場に十分織り込まれているもよう。東京株式市場では日経平均が１０００円超高で取引を終えている。

　ユーロドルは1.09付近での取引。東京朝方の1.0881近辺を安値に、ロンドン市場では高値を1.09台乗せへと伸ばしている。ただ、レンジは２０ポイント強と限定的。ユーロ円は振幅を伴うながらも上昇。東京朝方の162.08近辺を安値に、ロンドン序盤には162.68近辺まで買われている。対ポンドではややユーロが買われている。

　ポンドドルは1.27台前半での取引。東京時間からのレンジは1.2726から1.2747までにとどまっている。ポンド円は東京朝方に189.62近辺の安値をつけたあと、ロンドン早朝に190.16近辺の高値をつけた。その後は上値重くレンジ内で買い一服に。ユーロポンドは0.8545近辺から0.8563近辺へとやや買われている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明