【これからの見通し】明日の日銀会合のマイナス金利解除は織り込み済みとの評価、次は米FOMCに
【これからの見通し】明日の日銀会合のマイナス金利解除は織り込み済みとの評価、次は米FOMCに
明日の日銀金融政策決定会合の結果発表について、市場はマイナス金利解除を織り込んでいるようだ。ここ2週間にわたる日銀関係者の発言やリーク的な報道を受けて、徐々に市場に浸透させた格好。あすはYCC撤廃やETF購入停止などについても議論される見込みだ。これらの点についても、市場の心積もりはできていそうだ。あとは、あすの植田日銀総裁の会見で、緩和政策を継続する姿勢が強調されれば、市場ショックは最小限にとどまりそうだ。きょうの東京株式市場は、はやくも指数先物の買い戻しが強まっている。
マーケットにとっての波乱材料は米FOMCへと移ってきている面があろう。こちらは、根強いインフレ圧力が観察されていることを受けて、利下げ開始時期が後ずれする傾向があるもよう。インフレに対するパウエル議長の評価、メンバーの金利見通しに変化があるのかなど、相場変動材料は多くなりそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、香港雇用統計(2月)、ユーロ圏消費者物価指数(確報)(2月)、ユーロ圏貿易収支(1月)、カナダ鉱工業製品価格(2月)、米NAHB住宅市場指数(3月)など。ユーロ圏消費者物価指数は確報値であり、大幅改定がなければ波乱は少なそうだ。
発言イベント関連では、センテノ・ポルトガル中銀総裁の講演が予定されている。その他には、NY終盤に米半導体大手エヌビディアのCEOがAI関連の講演を行う予定となっている。同社は注目度の高い企業となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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