東京株式(大引け)=22円安、続落も後場戻り足鮮明で値上がり銘柄が65%占める
12日の東京株式市場は朝方は前日からのリスクオフの流れが続き日経平均は大きく下値を探ったが、後場は下げ渋り、わずかな下げ幅にとどまった。
大引けの日経平均株価は前営業日比22円98銭安の3万8797円51銭と続落。プライム市場の売買高概算は18億2973万株、売買代金概算は4兆7860億円。値上がり銘柄数は1079、対して値下がり銘柄数は529、変わらずは48銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の米ハイテク株安を受け、朝方は半導体関連中心に売り圧力の強い地合いだった。日経平均は先物主導で下値を探る展開で、前場中盤には500円超の下げで3万8200円台まで下押す場面も。しかし、その後は徐々に買い戻しや押し目買いが機能する展開となった。後場は戻り足を鮮明とし、半導体関連の一角などが買い戻され全体相場に浮揚力が働いた。日本時間今晩発表予定の2月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑が買い手控え要因となる一方で、売り方もポジションを高めにくく、一部の銘柄はショートカバーで上昇に転じる銘柄も少なくなかった。下げ渋ったとはいえ日経平均はマイナス圏で着地、TOPIXも続落して引けたが、後場に入ってから切り返す銘柄が多く観測され、値上がり数は1000を超え全体の65%を占めた。
個別では、レーザーテック<6920>が上昇、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>がしっかり、野村マイクロ・サイエンス<6254>も買われている。ソシオネクスト<6526>も高い。ファーストリテイリング<9983>が堅調、ダイキン工業<6367>も上値指向。Fast Fitness Japan<7092>、セック<3741>がストップ高に買われ、ユーザーローカル<3984>も大幅高。バリューコマース<2491>も大きく水準を切り上げた。
半面、三井E&S<7003>が商い活況ながら株価は下げ止まらず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが下値を摸索。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。三菱重工業<7011>が安く、三井物産<8031>の下げも目立つ。さくらインターネット<3778>はストップ安、そーせいグループ<4565>も急落した。ルネサスエレクトロニクス<6723>も安い。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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