ユニティが決算受け下落 解約率上昇が引き続き足かせ＝米国株個別

（NY時間10:27）（日本時間00:27）
ユニティ＜U＞　31.06（-1.98　-6.00%）

　グラフィック用ソフトウエア開発のユニティ・ソフトウェア＜U＞が下落。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、売上高は予想を上回ったものの、ＥＢＩＴＤＡが予想を下回ったほか、１株損益の赤字も予想以上だった。

　アナリストは「クリエイト部門が減収となり、グロウ部門は横ばいとなったが、解約率上昇が引き続き足かせとなっている。同社は収益性の低い資産の一部を売却して焦点を絞る計画だが、クリエイティブなゲームやＵＩデザインにおける生成ＡＩツールの利用が拡大する中で、競争圧力が高まる可能性がある」と指摘した。

　同社は事業規模の適正化により、年間２億５０００万ドルの営業コスト削減見込んでいる。ただ、アナリストは「その固定費削減を考慮しても、サービスの実行力の弱さと売上高への圧力が引き続き、ＥＢＩＴＤＡマージンに逆風となる可能性がある」とも述べた。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株損益：-0.66ドル（予想：-0.45ドル）
・売上高：6.09億ドル（予想：5.51億ドル）
　　クリエイト・ソリューション：2.9億ドル（予想：1.93億ドル）
・EBITDA：1.86億ドル（予想：1.14億ドル）
　　
（１－３月・第１四半期見通し）
・戦略ポートフォリオ売上高：4.15億～4.20億ドル
・戦略ポートフォリオEBITDA：4500～5000万ドル

（通期見通し）
・戦略ポートフォリオ売上高：17.6億～18.0億ドル
・戦略ポートフォリオEBITDA：4.00～4.25億ドル

【企業概要】
　ゲーム開発者・アーティスト・建築家など、様々なクリエイターのアプリ開発に利用される包括的なソフトウェアソリューションを提供する。エンドユーザーは、携帯電話・タブレット・PC・拡張現実及び仮想現実デバイスなどで、インタラクティブなリアルタイム2D・3Dコンテンツを体験できる。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美