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ドル買いが強まる中、ドル円は150円台半ばで推移=NY為替概況

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ドル買いが強まる中、ドル円は150円台半ばで推移=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドルの買い戻しが強まる中、ドル円は150円台半ばでの推移。ドル円はロンドン時間に一時150円ちょうど付近まで下落したものの、NY時間に入って一時150.70円近辺まで上昇。

 この日の米新規失業保険申請件数が米労働市場の強さを示したことでドル買いが強まった。この日発表の欧州の経済指標が強い内容だったことで、ドルはロンドン時間に対欧州通貨で下落し、対円でも軟調な動きを見せていた。

 ただ、FRBの早期利下げ期待が大きく後退する中で、ドルを積極的に売る理由もない。その雰囲気の中でドル円も下値を支えられているが、150円を上放れようとする動きまではまだ見られていない状況。財務省の介入警戒感も根強いが、過度な変動をしているわけでもないことから、口先介入はありそうだが、実弾介入まではまだ余地はあると見られているようだ。

 本日はジェファーソンFRB副議長の発言が伝わっていたが、利下げに前向きな言及があったものの、早期の行動には消極的な姿勢を示していた。他のFOMC委員と同様に証拠が必要との認識。

 ユーロドルはNY時間に入って戻り売りが優勢となった。この日の2月調査のユーロ圏PMI速報値を受けて、ロンドン時間に1.08ドル台後半まで上昇していたが、NY時間にかけてドル高が強まり、1.08ドル台前半に戻す展開。本日の200日線が1.0830ドル付近に来ているが、その水準を再び下回っている。

 そのユーロ圏PMIだが、サービス業の数字が予想を上回り、判断基準の50ちょうどとなっていた。50の回復は昨年7月以来。サービス産業の堅調さを示す内容となったが、年内にインフレを2%の持続的水準まで低下させたいECBにとっては頭の痛い内容で、当面インフレ対応の手を緩めることができない可能性を示唆している。

 ここ数カ月、インフレは比較的穏やかになっていたが、今回のPMIは、タカ派なECB理事が今後2回の理事会で、利下げに反対する良い論拠になるとの指摘も出ていた。

 ポンドドルはこの日発表の英PMIを受けてロンドン時間に1.27ドル台を一時回復していたが、NY時間にかけて一時1.26ドル台前半まで押し戻された。200日線は堅持しており、なお上値期待を残している状況ではあるが、上向きの流れには、なかなか戻れないようだ。

 その2月調査の英PMIだが、製造業は苦戦が続いているものの、サービス業が牽引し、民間部門の企業活動は4カ月連続で改善している。しかし、人件費の上昇が企業コストを押し上げており、インフレ圧力は依然として課題として残っている。賃金コストがサービスインフレを引き起こしている証拠として、英中銀も間違いなく注目するだろう。

 インフレはこの先数カ月で目標の2%まで低下すると期待されているが、エネルギー価格と粘着性のあるサービスインフレにより、インフレは年末もしくは25年にかけて目標を上回って推移する可能性も指摘されている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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