日銀会合後に振幅、その後総裁会見待ちの展開=東京為替概況
日銀会合後に振幅、その後総裁会見待ちの展開=東京為替概況
23日の東京市場でドル円は、前日の海外市場で安値から反発を見せた流れもあり、比較的しっかりの展開で始まった。海外市場で147円60銭台を付けた後、NY午後に148円10銭台まで上昇。朝方は日銀会合をにらんだ調整もあって148円割れを付けたが、すぐに戻すと、148円台前半でのもみ合いとなって日銀金融政策決定会合の結果発表待ちとなった。
日銀金融政策決定会合は市場予想通り現状の緩和政策を維持した。声明や展望レポートでの文面も基本的に前回までを踏襲とサプライズ感の薄い結果となった。注目された物価見通しは2024年度の見通し中央値が+2.4%と予想されていた+2.5%を下回ったことで、円売りがやや優勢となり、直後に148円55銭を付けた。直ぐにドル売りが入ると、一転して下を試す不安定な動き。会合後のドル高円安に飛びついて買いに回った短期筋の投げなどもあって147円80銭台を付けた。その後いったん148円20銭台を付けたが、15時半からの植田日銀総裁会見を前に、少し円買いが強まり、147円80銭台の安値圏を付けている。
ユーロドルはじりじりと上昇。朝の1.0870ドル台から1.0908ドルを付けた。昨日海外市場での下げ分を解消する動きとなった。
ユーロ円は日銀会合後の円安に161円72銭を付けた後、161円10銭割れを付けるなど、不安定な動き。ドル円の高値からの売りが重石となった。対ドルでのユーロ買いもあり161円台を維持してその後161円30銭台での推移となった。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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