先週の米国債利回り低下は壮大なショート・カバーとの指摘 持続性についてはなお懐疑的
米国債利回り(NY時間12:31)
2年債 4.903(+0.065)
10年債 4.643(+0.071)
30年債 4.818(+0.052)
期待インフレ率 2.403(+0.007)
※期待インフレ率は10年債で算出
NY株式6日(NY時間12:31)
ダウ平均 34093.90(+32.58 +0.10%)
ナスダック 13500.37(+22.09 +0.17%)
CME日経平均先物 32570(大証終比:-100 -0.31%)
先週の米国債利回り低下は「壮大なショート・カバーラリー(利回り低下)」の一部だったとの指摘がストラテジストから出ている。投資家は、利回り低下が株式の曲がり角を示唆し、年末に向けて上昇することを期待している。しかし、この動きが持続可能かどうかについては懐疑的だとしている。
同ストラテジストは「先週の米国債利回り低下と株式市場の急反発は、資産クラス全体に波及した国債市場の壮大なショート・カバー・ラリーによって引き起こされたと考えている」と述べている。
また、先週まで米国債のショート・ポジションが歴史的な高水準にあった点も示し、株式は最近の急落で反発しやすい状態だったと指摘。実際、米国債利回りが急低下したため、先週の米株式市場は2023年以来最高の週を終えていた。
同ストラテジストは、今週も同様の動きが予想されるとしながらも米経済については依然として弱気だという。先週の急激な動きは、長期的なトレンドではなく、短期的なものであった可能性が高いとしている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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