AT&Tが決算受け上昇 FCFの見通し上方修正=米国株個別
(NY時間10:50)
AT&T<T> 15.40(+1.08 +7.54%)
AT&T<T>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を上回った。加入者も予想以上に増加した。市場はフリーキャッシュフロー(FCF)にも注目。第3四半期は52億ドルと予想を上回ったほか、通期のFCFの見通しも165億ドルに上方修正した。
携帯電話の新規顧客が伸び悩む中で、通信業界は逆風にさらされている。ただ、今回のFCFの見通しは同社が地固めしつつあることを示唆している。
同社は困難に直面しており、リストラや負債、古い銅製の通信網から鉛を除去するための高コストに対処している。また、同社は5Gネットワークの構築でライバルに遅れをとっており、8月に家庭用ワイヤレスプランを開始した。
一方、アップル<AAPL>のアイフォーン15が9月末に発売され、今後は新規携帯加入者の獲得に貢献する可能性はある。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.64ドル(予想:0.62ドル)
・売上高:304億ドル(予想:302億ドル)
モビリティ:207億ドル(予想:207億ドル)
・EBITDA(調整後):112億ドル(予想:110億ドル)
・FCF:52億ドル(予想:46億ドル)
・ポストペイド型携帯加入増加数:+46.8万件(予想:+43.0万件)
(通期見通し)
・FCF:165億ドル(従来:160億ドル以上)(予想:156.4億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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