ドル円は149円付近で落ち着く 市場に心理的なプレッシャーを与える=NY為替
NY時間の終盤に入ってドル円は149円付近で落ち着いている。きょうのドル円は波乱の展開が見られた。この日発表の米求人件数が予想外に強い内容となったことから、ドル円は心理的節目の150円台に一時上昇。
しかし、そこから短時間に急速に売りが強まり、瞬間的に147円台半ばに急落する場面が見られた。日銀のイールドカーブコントロール(YCC)修正以来の値幅となり、市場の中には財務省による介入観測が広がっている。しかし、財務省幹部はノーコメントとしている状況。
ただ、市場ではきょうの動きで150円から先の上値追いを試しずらくなったとの声も出ている。財務省が実際に介入を実施したかどうかは、鈴木財務相からの言及がない限り、月末の外国為替平衡操作のデータから確認するしかなく、それまで市場に心理的なプレッシャーを与える。
ドル高の根強い流れがあることから、さらなる上値期待は根強く、下押しの動きまでは見られていないものの、上値に慎重にならざるを得ないようだ。
USD/JPY 148.93 EUR/JPY 156.05
GBP/JPY 180.06 AUD/JPY 93.88
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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